青空文庫を読む
変換作業に興味があったので、青空文庫のXHTMLファイルからPNGイメージを生成して iPod touch で読む、ということに挑戦してみました。使ったのは Python, LaTeX, Ghostscript です。PNG イメージを Mac 側で作成して iPod touch の「写真」で閲覧するという真っ当な方法ですので、Jailbreak はいりません。
手順は
- 青空文庫の XHTML ファイルを LaTeX のファイルに変換
- PDF ファイルを生成
- PDF ファイルの各ページを PNG ファイルに変換
- iPhoto のアルバムを作成して、上記の PNG ファイルを登録
- iTunes で作成したアルバムをチェックし、転送
です。上記の1-3の作業を行う Python スクリプトを作成しました。もしご興味があるかたがいらっしゃれば、各種ソフトインストール手順とスクリプトを掲載しますので、コメント欄にてご連絡ください。ただし、MacOS X 10.5 でしか動作確認していません。
右に掲載したスナップショットは『檸檬』ですが、PNGファイルで26枚になります。touchの「写真」での閲覧は、わりと快適です。作成したPNGファイルをここにおきましたので、興味のある方は試してみてください。PowerPointやKeynoteでのプレゼン資料を画像ファイルに書き出して「写真」で眺めるのもかなりいい感じで、私は iPod touch を画像ビューアとしても大いに利用しています。子供(3才)も touch で写真を見るのが大好きです。ただ、やはり文章を読むとなると、栞相当の機能が欲しいですね。
PNGファイルは1032x1457の16色で作っていて、1ページあたり20〜30KBの大きさですが、touch へ転送するときに変換され、1ページあたり600KBくらいになるみたいです。『檸檬』は26ページで10MBを越えているようでした。元のXHTMLファイルは 21 KB なのに…。
Jailbreak をしている場合は touch 上で apache や lighthttpd を動かし、XHTML ファイルを直接閲覧する事もできます。右のスナップショットは元ファイルに
<meta name="viewport" content="width=480" />
だけを追加して表示させたものです。スタイルシートをちゃんと書くと、もっとよくなりそうです。せっかくPNGへの変換スクリプトを書いたのですが、これでもいいかという気分になってきますね。Jailbreakは偉大だ。(←結局ここに …)